みなさんこんにちは!
社会福祉士の鮫島です^ ^
昨日は2件のセミナーを実施しました。
セミナー
①発達障害の理解と支援について
午前中は大阪梅田にて、放課後等デイサービスで働かれている職員さん対象のセミナー
テーマ「発達障害の理解と支援について(支援者としての基礎研修)」を実施しました。

・発達障害の定義
・実際の支援場面で配慮すること(お子さん、保護者への対応)
・知的障害
・身体障害
・精神障害
・発達障害、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)
について話をさせてもらいました。
そのなかで受講生の方からも知的障害や学習障害のお子さんへ支援を行うなかで、
「視覚化する」
=わかりやすい図や絵で示すこと
「簡潔にする」
=国語で読解が必要な文章を区切ることでわかりやすくする
=算数では文章で聞かれたことを、かけ算わり算何をするのか言葉でルール化して伝える
など普段の関わりのなかで工夫されているところも話してくださりました。
②障がい理解
午後からは大阪市内にあるVILLEGE LABさんへ。
ヘルパーや相談支援専門員として働かれているみなさんに「障がい理解」についてのセミナーを開催。
障がいについてそれぞれの意見を挙げてもらったときに質問で
「障がいってひらがなだったり漢字で害や碍が使われますが、文字にするときにどれがいいか教えてください。」
と質問をもらいました。
こちらからは
「絶対にこれを使ってくださいというのはありません。ただ、言ってくれたようには障がいを文字にするときにいくつか選択肢があること、そして発信側の考えでなくそれを受け取る側のことも考えて言葉を使っていくことが大事」ということに加えて
「自分は法律や制度(例えば障害者総合支援法)で漢字表記のものは同じ文字を使うこと、話す相手や場面を考えて使う」ことをお伝えしました。
これには確実な答えはありませんが頭の片隅に置いておくこと、支援者として大切なことだと思います。
そこから2人1組でのロールプレイ、障がいの種類、障がいのある方がどんなサポートを必要としているのか2グループに分かれてどんなレクリエーションができるのか考えて発表してもらいました。
普段、相談員や介護職として仕事をしているとクライエント(利用者)にサポートをすることが当たり前になります。
なぜなら支援が必要な人が求めてくるから。
支援者からすると当たり前のことでも、支援が必要な方が初めて連絡や相談をするときすごく勇気がいるんですよね。
施設での支援でも同じ。
「あの入居者、朝早くから起きてフロアを徘徊している。」と職員が言うのは簡単。
でもその入居者のことを知っていますか?
その方がこれまでどんな生活環境でどんな人と、そんな生活リズムで暮らしてこられたのか。
何十年も朝4時起きで生活されてきた入居者さん、施設の朝6時や7時に起床するのが難しいのは当たり前のこと。
これまでの生活(生活歴)を見て、現在の様子を見てこれからの支援を検討する重要性。
(過去→現在→未来)
そして経験を重ねれば重ねるほど相手(クライエント)の目線に立っているようでこれまでの経験から自分が考えたクライエント像で「相手はきっとこういうことを求めているんだろう」という視点で支援を行うこともあります(自戒も込めて)。
そういったことも踏まえて今回の研修では講義形式と合わせて
・ロールプレイで2つの役割を体験し、それぞれの視点を持ってもらう
・グループワークでは2つのグループに分かれ視覚障害・聴覚障害の方へのレクリエーションを考えてもらう
・1グループは発表、もう1グループはレクリエーションに参加してもらう
ことに取り組み、みなさん積極的に参加してくれました。
レクリエーションの後には
「これまでの自分にとっては当たり前のことでも、些細なことでも配慮する必要があるとわかりました。」
「こんなワークをやらないと、やっぱり自分は支援者側の視点に慣れてしまって利用者さんのことが見えていなかったんだなと思いました。」
などの意見もいただきました。
https://twitter.com/sameshi_masashi/status/1082605111577202688
最後に
人相手、そして人の気持ちにも寄り添う仕事のため「これが絶対に正しい」という支援はありません。
だからこそ考え続ける。それが大切だとぼくは思います。
対人援助職として仕事をしていると、人に救われることもあれば人が原因で大きなストレスがかかることもあります。
そのためにもあなた自身が健康で自分にも目を配ってあげる。
自分に余裕がないと他の人に継続した支援を提供することが難しく自分を追い詰めてしまうことにもつながります。
クライエント、そしてあなたが笑顔でいれますように。
そういったことを伝えていける、講師の仕事に誇りを持ってこれからも取り組んでいきます。
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